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統合失調症

かつて「精神分裂病」といったいかにも偏見を生みそうな病名が付いていたこの病。もちろん脳をはじめとする神経系の病気ではありますが、別段に脳が破壊されたり、「人間らしさ」が無くなってしまう病気ではないので差別・偏見はご無用。120人に1人くらいの割合でかかる普通の病気です。120人に1人という数をどう捉えるかは個人差があるとは思いますが…..
■症状は大きく二つに分けられます。
「陽性症状」幻想が見えたり、幻聴が聞こえたりする。 被害妄想が大変強くなってしまう。
混乱や興奮によって会話、文章にまとまりが無くなる。
「陰性症状」まわりに対して無関心になって、なにもやる気も起きなくなる。
意欲や自発力が低下し、無口になったりする。
集中力がなくなったり、疲れやすくなり、外出好きだったヒトもあまり家から出なくなる。
治らない病気ではないのですが、ストレスなどで再発を起こしやすく、再発予防に重点をおいた治療が必要になります。そして、この病気の困ったところは、回復のスピードが大変ゆっくりであることです。
発病の原因ですが、遺伝と環境が複雑に絡み合って発症する説が一番有力です。しかし、まだ証明はされていません。
■更に…
大体の発症時期は青年期(思春期~30歳までに多い傾向にあります)。内因性の精神病では最も多く、発生頻度は0.7~0.8%と言われています。つまり…1%近くの方が普通にかかる病気なのです。1%という数字をどう捉えるかは個人の自由ですが、私はごくありふれた値であると感じます。
前述のように、統合失調症の中心となる病状としては、周囲に無関心、人当たりがぎこちない、冷たい表情を自然としてしまうといった内的体験の異常や、自閉などといった、外界との接触の異常が中心となることが多いようです。
そして、統合失調症が慢性化してくると、幻覚はそうでもないのですが、しかしながら幻聴が聞こえるようになるケースが多く、その内容は本人にとって不快なものが多く、そのため、行動にいちいち口を挟んだり、考えていることがそのまま声として聞こえるという、何とも不気味で異様な緊迫感に襲われます。
そして、更に症状が悪化すると、次第に自我感が崩壊してしまいます。このため、「他の人に自らの脳の中身をコントロールされている・自分の考えが誰かに抜き取られている…」と感じる”思考奪取”と呼ばれる症状が発生してきます。
非常に厳しい病ですが、近年になって治療薬がかなり進歩してきたので、かつては統合失調症患者は精神病院に「収容」といった形式がしばしば取られてきましたが、現代では必ずしも入院しなくても治療できる病になりつつあります。
ゆえに、再度強調しますが、患者さんへの差別などは、はっきり言ってご無用なのです。
■患者の方への思いやり
患者に対しては過度の励ましなどは厳禁です。頑張りすぎた結果、発病してしまったケースもありますので、かえってストレスになってしまいます。また、被害妄想に満ちてしまっていることが多いので、患者の言動に一喜一憂しないことが重要です。逸脱言動を発することもありますが、それは病気のせいであって、患者が好きでやっていることではない、ということに周囲は理解を示すことが重要です。
一番の問題点は病気によって「現状がうまく認識できなくなる」ことです。つまり、自分は何を信じていいのか、どこに行ったらいいのか」ということも混乱してしまい、分からなくなる場合もあります。こういう状態が続けばさすがに周囲の人間も、気持ち悪がったり、呆れてしまうこともあるでしょう。でも、それは病気のせいでやむをえないことなのです。ですから、患者に接するときは、寛大なココロを持って下さい。
また、社会的に見ても我が国においてはこの種の病を持った方々への差別が根強く残っています。120人に1人もの人、すなわち我が国だけでも120万人の患者がいるのがこの病です。こういった人々を「気味悪い」とか「行動がおかしい」などと扱うことは絶対やめるべきだと思いますし、「障害者基本法」により、差別行為は違法とされています。
治療薬としてはメジャートランキライザーと呼ばれるものが使われる場合が多いかと思われます。例えば「ヒルナミン・レボトミン」「リスパダール」などです。これらのクスリは強力な作用で「陽性症状」「陰性症状」などを押さえ込みます


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